命をつなげ

三陸沿岸の大動脈である国道45号線。震災直後の復旧支援に不可欠なこの道路を「開啓」した男達のノンフィクション。官民一体となった自発的な決死の作業により、各地で救援道路が確保された。現場では法の規制や被害者への配慮、2次災害の危険などあらゆるレベルの判断が要求された。立ち上がったのは零細を含めた地元の土建業者たち。著者は丹念な取材によりその記録を克明に残す。地名が細かすぎ、読みづらい部分が残念。もう少し地図等が欲しかった。東北弁で語られる当事者の思いに頭が下がる。

  • そろそろ覚悟を決めて行かねえか。?
  • これはもう仕事ではねえ。人としてやんなきゃなんねえことなんだ。