三陸沿岸の大動脈である国道45号線。震災直後の復旧支援に不可欠なこの道路を「開啓」した男達のノンフィクション。官民一体となった自発的な決死の作業により、各地で救援道路が確保された。現場では法の規制や被害者への配慮、2次災害の危険などあらゆるレベルの判断が要求された。立ち上がったのは零細を含めた地元の土建業者たち。著者は丹念な取材によりその記録を克明に残す。地名が細かすぎ、読みづらい部分が残念。もう少し地図等が欲しかった。東北弁で語られる当事者の思いに頭が下がる。
- そろそろ覚悟を決めて行かねえか。?
- これはもう仕事ではねえ。人としてやんなきゃなんねえことなんだ。
命をつなげ: 東日本大震災、大動脈復旧への戦い (新潮文庫)
- 作者: 稲泉連
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/11/28
- メディア: 文庫
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