さいごの毛布

対人関係が苦手な主人公が就職したのは個人経営の老犬センター。離婚歴のあるオーナーと不倫中のスタッフと女性3人の住み込み生活が始まる。飼い主と別れねばならなかったそれぞれの犬の事情と女性たちの抱える家族の問題が同時進行で展開する。犬たちは言葉を持たないだけ純粋に全身で感情を表現する。その素直さに家族に対して頑なな主人公もやがて心を開く。展開が早く一気に読め、楽しめる秀作。B評価の上の方。

  • 大人は子供が思っているほど大人ではない。
  • 無謀だと思われたことも、無謀でなくすれば良い。

さいごの毛布 (単行本)

さいごの毛布 (単行本)