沖縄の離島が舞台。夫に蒸発された女性がたどりついた先はのどかな島の助産院。自らの妊娠を知り、結局出産を迎えるまで住み込みで働くことになる。主人である助産婦の先生やベトナム人の助手。それぞれつらい過去を持ちながら新たな生命の誕生につくす暖かい人々。自分の殻に閉じこもりがちだった主人公もやがて心を開き、母親となる日を迎える。登場人物すべてが良い人で心温まる作品。それにしても出産は女性をたくましくし、美しくする。未だに謎の部分がある一大イベント。秀作。
- 作者: 小川糸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/12/03
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
