日韓関係の悪化を懸念する著者が、建国以来歴代の大統領を評することで、両国の置かれた立場の違いを明確にする。韓国では直接選挙で大統領は選ばれるが再選は禁止。政権終盤はレームダックとなり、退任後汚職等のスキャンダルが必ず噴出する。大統領への権力集中と白黒をはっきりさせ強力なリーダーシップを求める国民の体質。地方(道)ごとの対立も明確でこれがまた利権を呼ぶ。南北問題も抱え、政権運営は一筋縄ではいかない。日本とはモノの表裏を見る関係。従軍慰安婦問題で日本側からトゲを抜く必要があると主張。
- 韓国と北朝鮮は一卵性双生児。主義は違うが思考回路は同じ。
以下目次より。
- 建国の父 李承晩博士:両班出身の貴族政治化
- 開発独裁 朴正キ :親日軍人 暗殺
- 不正蓄財王 全斗煥 クーデター
- 半軍半民 盧泰愚 陸士同期 繋ぎ役
- 文民政権 金泳三 民主化闘志、保守と合同
- 民主政権 金大中 ブレナイ太陽政策、経済に強い
- 市民宰相 盧武鉉 NETが産んだ素人政治家(弁護士)、悲劇の自殺
- 経済大統領 李明博
- 女性大統領 朴クネ 鉄の女?
- 作者: 辺真一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/03/06
- メディア: 新書
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