スコールの夜

主人公は東大卒、大手銀行の総合職一期生。離婚歴あり。関連事業室長として、不調の子会社のリストラを担当する。ご多分にもれず組織の理論や派閥争いに巻き込まれ、身を削るような苦闘が続く。因縁あるエリート企業弁護士がカンボジアの地雷除去NGOで見せた意外な一面で心身リフレッシュするラスト。また修羅場に戻ることが暗示される。著者は財務省の現役参事官。日経小説大賞受賞作。女性の視点から見た新たな観点の企業小説。一気に読破したが、明快な解は存在せず微妙な読後感。

スコールの夜

スコールの夜