コンニャク屋漂流記

著者の実家のルーツを探るノンフィクション。外房で「コンニャク屋」の屋号を持つ漁師の一家。江戸時代の初め、紀伊半島から移り住んだらしい。当時江戸での肥料需要を見込んで漁業の先進地域であった近畿から鰯を追って多数の漁民が東に出稼ぎに出たという。そのまま居着いたのでないかというのが著者の結論。推論の域を出ないが、文献を読み込み現地を訪ねるルポはワクワクさせる興奮がある。進行形の連載なので途中中だるみがあったのは残念。

コンニャク屋漂流記

コンニャク屋漂流記