コラプティオ

震災後の日本に現れた救世主のカリスマ総理。多弁な演説と実行力で国民の圧倒的な支持を勝ち取る。日本経済再興のため原発輸出のタブーに挑戦する。しかししだいに権力の魔力に魅せられ独裁者の道を歩もうとする。政策スタッフとして支える政治学者とその同級生の新聞記者がそれぞれの立場から将来を危ぶむ。身を張っての提言と取材。ウランの権益確保のためアフリカの独裁政権に行った賄賂まがいの不正援助が焦点となる。大作読み応え有る政治サスペンス。

コラプティオ (文春文庫)

コラプティオ (文春文庫)