虚像の砦

東京キーの民放が舞台。すべての系列の過去に起こした事件がネタ元になる。イラクでの人質事件をメインに、さまざまな圧力屈せず報道に殉じようとするディレクターが主人公。監督官庁である総務省、政治家、内部の人事抗争や派閥争いと外乱には事欠かない。お笑い番組のディレクターがサブ。業界を批判すると同時にそこに思いを込めた人々に希望を託す。スピーディで読みやすい構成はさすが。

虚像の砦 (講談社文庫)

虚像の砦 (講談社文庫)