官邸の100時間

副題は「検証福島原発事故」。多数の証言をベースに地震発生からの5日間のドキュメントを伝える。著者は朝日新聞記者。ジャーナリストの使命として歴史資料を残すことに重きを置き、証言に基づき事実のみを積み上げていく。未曾有の災害に官邸も混迷を極めているが、東電本店と保安院は全く専門家として機能していない。管首相は情報不足の中で結果はともかく最善の指導力を発揮したと言えそうだ。独善的との批判は事実に反する。

検証 福島原発事故 官邸の一〇〇時間

検証 福島原発事故 官邸の一〇〇時間