この命義に捧ぐ

根本陸軍中将の生き様を描くノンフィクション。終戦時の駐蒙司令官であったが、命に反してソ連による武装解除を拒否して抗戦。居留民の脱出時間を稼いだ。このときの国民政府への恩義を果たすため占領下の命がけで日本からポンポン船で台湾へ密航。軍事顧問として金門島の戦いで共産軍を殲滅する。これにより台湾は共産化を免れた訳だが、台湾の正史からは日本人の存在は抹殺されていた。60周年式典で非公式ながら国防部が認めたことは歴史の再認識なのか。中将の中では自らの命は軽く義は重い。批判の多い大戦期の日本陸軍将官にこのような大人物がいたことは誇りにし、記憶に留めたい。

この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡

この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡