天使の報酬

外交官黒田シリーズ。アマルフィの続編。舞台はサンフランシスコから東京へ。誘拐とテロ。背後には南米ボリビアでのガス利権と米系製薬会社の人体実験。盛りだくさんの展開だが、最後は出来の悪い息子をかばう政治家と厚生官僚のオチ。出世と保身からそれに協力した外交官の犯罪も暴かれる。やや尻すぼみの結末。警察と外務省の縄張り争い。情報を小出しにしながら最後は能力のあるもの同志で信頼関係を築くあたりが読みどころか。まあ楽しめた。

天使の報酬  外交官 黒田康作 (講談社ノベルス)

天使の報酬 外交官 黒田康作 (講談社ノベルス)