日本陸軍の将官用の最高教本を著者が解説する。昭和初期に日露戦争と第一次大戦の戦訓をもとに作成されただけに、あくまで主力は歩兵であり、いかに機動力をもたせ集中運用するかが繰り返し説かれる。毒ガス使用の可能性も否定していないところは時代を感じる。精神論はあまりみられず合理的なものになってはいるが、逆に言えば極めて常識的なもの。著者が現代のビジネスへのポイントを付記しているがこれは蛇足である。残念ながら期待外れのC。
- 作者: 柘植久慶
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/08/12
- メディア: 新書
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