官僚の責任

経産省の改革派として名を馳せた著者。日本の官僚信仰に正面から切り込む。これまでの成功は高度成長に乗っかったに過ぎず、相も変わらぬ省益優先の姿勢には未来はないと断じる。心情的には民主党シンパであるがドラスティックにバラマキ政策をあらため、痛みを伴った改革が必要。「ちょっとかわいそうな人は救わない」と、予算の重点配布を訴える。ある意味民間では当たり前の話ではある。論旨は明快で好感は持てる。

官僚の責任 (PHP新書)

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