冬の蜻蛉

短編集。男女の関係を軸に描かれるが、特に老年を迎える男の哀愁が漂う。いずれの主人公も何らかの過去と悩みを抱える。まったく幾つになっても度し難きものである。著者の作品はこれが初めて。鋭い文体を持つ人だ。

冬の蜻蛉 (講談社文庫)

冬の蜻蛉 (講談社文庫)