ヤクザものユーモア小説。舞台は博多、地元の名門暴力団がフロント企業として人材派遣業を開始。旅行、サービス業界のカタギ衆がさまざまな手口で取り込まれていく。これが前半。後半は県警に対するコンゲーム。撲滅をめざす新任のエリート刑事部長に一泡吹かせる。それぞれの内通者を巻き込んで諜報戦、化かし合いの様相。どこか憎めない組長や構成員。読者をヤーさん側に引き込んでいくところがミソ。結末はやや食い足りないが楽しめるレベルでした。
- 作者: 西村健
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/04/20
- メディア: 文庫
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