任侠スタッフサービス

ヤクザものユーモア小説。舞台は博多、地元の名門暴力団フロント企業として人材派遣業を開始。旅行、サービス業界のカタギ衆がさまざまな手口で取り込まれていく。これが前半。後半は県警に対するコンゲーム。撲滅をめざす新任のエリート刑事部長に一泡吹かせる。それぞれの内通者を巻き込んで諜報戦、化かし合いの様相。どこか憎めない組長や構成員。読者をヤーさん側に引き込んでいくところがミソ。結末はやや食い足りないが楽しめるレベルでした。

仁侠スタッフサービス (集英社文庫)

仁侠スタッフサービス (集英社文庫)