不良消防士が主人公。父親は殉職した消防士だが本人は屈折した思いで職についている。不法滞在の外国人住居をねらった連続放火事件のミステリー仕立てになってはいるが、人間の生死と職業特に公職につく人間の価値観を問う深い主題。本当に経験者が書いているかと思わす消防署員の裏話がちりばめられて飽きさせない。500P超はさすがに長すぎ。人物についても書き分けが足りない気はするが、まあ許容範囲。感動はさせてくれます。すべての消防士への感謝をこめて甘めのA評価。
- 作者: 日明恩
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/11/10
- メディア: 文庫
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