人類への警告の書。実はこれは2作目のようだ。温暖化による海水温上昇が溶解しているCO2の放出を促進するとともに、メタンハイドレートからのメタンガスが放出されれば、加速度的に滅亡の危機は近づく。科学者らしく豊富なデータを図示すると同時に反論もおそれず示す。解決策は環境技術の開発、特に水熱化学に期待をよせるが、そのためには哲学知と称している社会全体の価値観の転換が必要。これも納得できる論拠。2006年の出版。その後の反響をチェックすべし。
- 海洋圏には大気中の47倍のCO2を貯蔵している。
- 温暖化により海流の流れが少なくなれば、逆に極地から寒冷化することもありうる。
- ハイドレートと極地の永久凍土にふくまれるメタンは10兆トン。化石燃料合計の2倍。
- 作者: 西澤潤一,ウエノイサオ
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/04/22
- メディア: 単行本
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