半島へ再び

拉致被害者であった著者のエッセイ。二部構成になっており、前半は韓国への紀行文。かっての北の住民が南の繁栄ぶりに驚嘆するという筋立て。後半は翻訳者として新たに人生を始めようとする苦闘の日々。ブログへの連載なので一遍ごとには訴える力があるのだが、全体の整合が取れていないのは仕方ない。北への批判はむしろ控えめの印象。今なお北にいる被害者への配慮か。

半島へ、ふたたび

半島へ、ふたたび