ゴッドストン犬舎の迷走

子供のない自衛官夫婦が番犬として犬を飼い始めるところから物語は始める。業者のすすめに寄って血統書付きの牝犬を飼い、繁殖させることを目指す。犬舎の名前は名字の石神からつけたもの。ブリーダーは素人が片手間にやれるほど楽なものではなく、毎日の下の世話から度重なる病気の看護。出産の世話とそれこそ戦いの日々。拡大路線の過ぎた業者の倒産。愛犬協会内での権力争いと、人間の世界は醜く忠実な犬たちはその被害者となってしまう。犬に魅入られた夫婦の苦闘は続く。予想していた単純な愛犬物語ではなかったが、ブリーダーの世界を垣間見ることは出来たのは収穫。

ゴッドストン犬舎の迷走

ゴッドストン犬舎の迷走