イノセントゲリラの祝祭

医療問題シリーズ4作目。田口&白鳥コンビが厚生省の諮問会に招集される。そこは司法と医療の、また解剖とAI(画像)とのせめぎ合いの修羅場であった。旧習と既得権益を守り抜こうとする、学界と官僚の壁に風雲児の医師彦根が乱入する。医療事故が刑事事件となり、現場の医師の崇高な使命が危機にさらされている実際の医学界の問題点が浮き彫りにされる。作品自体はスリリングでスピーディであったが、初期の勢いはややそがれてきた気がする。

イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)

イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)

イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)

イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)