儒教と負け犬

韓国、中国に取材し独身女性の現状をレポートする。それぞれ負け犬は「老処女」「余女」と呼ばれ、プレッシャーにさらされている。共通のバックボーンして儒教をすえるが、お国事情によりずいぶん個人の考え方には差が見られる。性的にずいぶんオープンになっている中で、精神的には男尊女卑の残片が残る日本。儒教精神がきびしく残る韓国。革命により平等思想と合理化精神がいきわたった中国。勝ち組み負け組の座談会、古典の引用、アンケートの結果と構成も巧み。自嘲気味のユーモアと皮肉も効いた1冊。

儒教と負け犬

儒教と負け犬