著者の持論である長期投資の実践論を解説。キーワードは成熟経済。日本経済については比較的楽観論。バブル崩壊により成熟期に入ったが、企業がコスト削減により経営目線を下げたことで、買い換え需要だけでも十分に経済は循環する。個人資産の10%が投資に回れば市場は活性化し、複利効果が得られるとする。最終に得られた余剰利益は社会貢献にまわすべきとする。図表を多用し、内容はきわめて論旨明快。06年の著書だけに現在の状況にはふれられていない。
長期投資を始めるなら50歳からが旬! あなたの人生後半はいくらでも豊かにできる (JBシリーズ)
- 作者: 澤上篤人
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2006/11/17
- メディア: 単行本
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- 日本の貯蓄率は2.8%(2005年)。先進国の中ではアメリカに次いで低い。
- 日本の人口は減少に転じたが、年率にすると0.4%。経済の縮小はそれよりさらに低い。
- 2050年でも1億人の人口は世界で15,6位の人口大国。