新興国の急速な発展によるエネルギー需要の高まりにより、国家間の争奪戦は激しさを増している。本書は専門家が資源、環境、原子力の観点から最新情報と近未来予測を述べる。最終章の日本のとるべき戦略としては、「技術力を武器にエルギー戦略を立案、安全保障を確保すべき」と正論で妥当であるが、実際には具体化は難しく何もなされていないのが実情。
- 中国は武器輸出と引き替えに、アフリカで石油採掘権を確保している。
- インドネシア:アチェ州の独立紛争にはLNGの利権が絡む。
- 中東の原油は重質油でガソリン等の成分が少ない。
- 中国の精油所は重質油の精製に向いていない。日本には長年の実績がある。
- EUはロシア依存の現状からの脱却を図る。産業構造の転換が具体的な手法。
- アメリカの贅沢な電気使用には、豊富な石炭資源が貢献している。
- ウランは当面枯渇を心配しなくてよい。備蓄、輸送も容易。
勃発!エネルギー資源争奪戦―熾烈化する「新興国VS先進国」資源外交の行方
- 作者: ダイヤモンド社
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/07/18
- メディア: 単行本
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