フェルメール展

大雨の週末、上野の都美術館へ。評判の展覧会であるが人混みはおそれていたほどでは無かった。それでも人気の作品の前には人だかり。フェメールを中心に17世紀のオランダ絵画がならぶ。遠近法を駆使した風景画と光に注視した精密画の世界。判りやすい世界だが個人的にはあまり好きな分野ではない。フェルメールは生涯30数作と寡作の画家だがやはりそれなりに異彩を放つ。今回のお気に入りはめずらしい風景画の「小路」。人物画では「リュート調弦する女」が出色。後者はメトロポリタンで観ているはずだが記憶にはない。他の作家では風景画、特に新旧教会の内部を描いたファンフリートが目を引いた。テーマ、画家別の構成。抑え気味の照明と落ち着きのある背景色は好感。入場終了を目指して入り口まで戻り、再度の復習でじっくり観れた。多分今回から金曜夜の展示を延長した美術館に拍手。

http://www.tobikan.jp/museum/vermeer.html