日本の社会戦略

共著。日本の現状を嘆き、このままでは世界の2等国に没してしまうとする。一貫しているのは徹底した官僚批判。高度成長期の成功体験に依存する現在のシステムはすでにその役割を終えており、現在の知価社会にはむしろ弊害をもたらしているとする。日本は王道を歩き世界で尊敬される「素封家」にんるべしとの結論。堺屋氏の主張はすでに多くの著書で何度も語られたものだが、稲盛氏が現実的な実行策を述べる。雑誌の連載だけに繰り返しの部分があるものの、説得力のある一冊になっている。