黄金流砂

昭和57年の乱歩賞受賞作。義経北行伝説と奥州藤原氏の秘法探索を軸とする。中盤からは暗号文書の解読とアリバイ崩し。全体としてオーソドックスだが古風なミステリーとなっている。歴史、言語について薀蓄が語られるが正直言ってうざい。結末もほぼ予測の範囲内。機内読破だがあまり楽しめなかった。解説で人物が書き分けられていないという批評は納得。残念ながらC判定。