昭和57年の乱歩賞受賞作。義経の北行伝説と奥州藤原氏の秘法探索を軸とする。中盤からは暗号文書の解読とアリバイ崩し。全体としてオーソドックスだが古風なミステリーとなっている。歴史、言語について薀蓄が語られるが正直言ってうざい。結末もほぼ予測の範囲内。機内読破だがあまり楽しめなかった。解説で人物が書き分けられていないという批評は納得。残念ながらC判定。
江戸川乱歩賞全集(14)黄金流砂 焦茶色のパステル (講談社文庫)
- 作者: 中津文彦,岡嶋二人,日本推理作家協会
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/09/13
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る