ラッキガール

文武両道を実現し、早稲田大学チアリーダーとして活躍していた著者が、突然骨肉腫を発症し、右足切断を余儀なくされる。抗ガン剤の投与、切断手術、苦しいリハビリを克服しても、精神的な苦悩からは逃れられない。そんな彼女を救ったのは障害者スポーツ。幅跳びでアテネパラリンピックに出場し、現在はサントリーでスポーツ振興事業に従事する。若者らしく素直な文体で自らの過酷な経験と想いを切々と綴り大きな共感を呼ぶ。陰で支えた大学やスポーツの仲間、病院関係者の暖かさも忘れられない。単純であるが目的を持って日々生きることの大切さを再認識させられた。朝一番の新幹線で私の睡眠を奪った1冊。子供らに是非読ませたい。

ラッキーガール

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