プロフェッショナル

古い放映分だが、宮大工の棟梁菊池氏の巻を昼飯を喰いながら。氏はかの西岡常一氏の最後の弟子。圧巻は図面の寸法をベニヤ板上に1/1のスケールで落とす「原寸書き」の作業。主要寸法は設計者の仕事だが、屋根の反りなどの曲線は棟梁の仕事とのこと。昔呉の海軍工廠でも図面を原寸の型紙に取ってから部材の切断にかかったと読んだ記憶がある。初めて棟梁に抜擢された25才の若手に教育をかねて重圧をかける。徒弟制度の中で若いうちから責任ある仕事につかせて、経験を積ませていくのでしょう。プロフェッショナルとは「常に新人であること」