パリへ

昨日になるが、上野の東京芸大美術館で「パリへ、洋画家たちの百年の夢」展を観賞。日本の近代美術の総本山だけあって、出品策のレベルは高い。蒼々たる顔ぶれの画家たちが卒業制作として「自画像」を残しているのも興味深い。黒田清輝安井曾太郎、梅原、藤田、と名をあげだしたら切りがない。一押しは和田英作の「野遊」。古代の衣装を着て楽器を持つ3人の美人像。日本画調の油彩。その色彩感覚に圧倒される。フレックスで仕事を抜け出して見に行った価値は充分。閉館ぎりぎりまで粘る。私が最後の一人となり学芸員の方の視線が痛い。