古寺歩きのツボ

歴史作家として名をはせる著者は、若い頃から古寺歩きを楽しんでおり、本書は入門書としてその道案内を果たす。かくいう私も学生時代は「古美術研究会」に属して、京都、奈良はもとより、湖東、小浜と各地を訪ねた。内容は非常に平易であるが、逆に言えば物足りない。作者のネームバリューからして違った観点を期待していたが、非常に基本に忠実。ある意味好感は持てる。ほぼ行ったことのある寺院ばかりなので懐かしく復習させてもらった。久々に出かけて見ますか。敬意を表して「B」評価。