2015-05-26 純米酒 書評 技術 グルメ 著者は元財務官僚。技師として長年造酒屋の指導にあたる。戦後の三倍醸造の不幸な時期に歪められた日本酒産業を憂い、本来の純米酒での再生を訴える。平易に書いていると本人は言うモノの、技術論は専門用語が氾濫し素人には難解。原料の米、水の大事さと発酵における温度管理は繰り返し説かれる。日本酒の世界は奥深く楽しめそうだ。 春の新酒は中間品。熟成した「秋上がり」が本物の日本酒。 純米酒とアルコール添加(普通酒)の製法は似て非なるモノ。 本来は人肌の燗酒で味わうべし。冷酒は邪道。 純米酒 匠の技と伝統 (角川ソフィア文庫)作者: 上原浩出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版発売日: 2015/03/25メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る