インディオの聖像

1980年代、著者が若い折の南米取材がベース。イエズス会が主導したインディオたちのキリスト教社会。その遺跡と聖像群を訪ねる。ほとんど知られてないがその素朴な精神性と独自の解釈は目を見張るものがある。大航海時代の南米はヨーロッパによる大虐殺の歴史。おそらく人間とみていなかった故の残酷さ。完成しなかった写真集を立花氏の逝去に伴い発刊。内容の重複等問題はあるものの、価値ある一冊。