中国史とつなげて学ぶ日本全史

東洋史家の著者が、両国の関係、主として中国側から見た日本史を解説する。閉ざされた社会で凝集する日本と政民がニ分される中国とはその社会構造の差から相容れない。日本がむりやり皇国思想で統一しようとしたことで軋轢を生じた。気候や経済の影響も長期的には無視できない。解り易い記述で納得できる。新たな視点を提供する好著。

 

-天皇の称号問題。皇帝は中華思想に反する。本来は王。

-朝鮮語では君は王より下。徳川将軍は大君

-日本は金銀の枯渇により実質的な鎖国となた。17世紀

-西洋文化への対応、日本は和魂洋才、中国は中体西用。