防大女子

タイトル通り、著者は防衛大学の出身。幹部候補学校を中退、記者となる。前半はあまり知られていない防大生活を詳述。4年間、圧倒的な男性社会、厳しい上下関係で心身ともに鍛えられる。ほとんど自由のない生活で、1年時に多くが退学する。本書は卒業生の多くに取材、それぞれの考え方、感想をまとめる。後半は自衛隊にとどまらず社会の中での女性の立ち位置、活用法の議論になり、硬派で重い内容。華やかな表紙とはことなり実のあるノンフィクション。