クロカネの道

日本鉄道の父、井上勝の生涯を描く歴史小説。長州ファイブの1員として密航留学。ロンドン大学で工学を学ぶ。伊藤博文井上馨が政局で帰国したのに反して、学業を修めてからの帰朝。信念は鉄道が日本の国家を統一し、発展を促す。猪突猛進型の性格で衝突はあちこちで起こしながら、熱情が周囲を巻き込んでいく。再訪したロンドンで客死。男としては本懐であったろう。東京駅前の銅像へ参ろう。小説としては簡潔にまとめる。甘めのA評価。