ペテロの葬列

バスジャック事件に巻き込まれた主人公。警察が突入し、犯人は自殺。一見落着かに見えたが、人質に後日慰謝料が届き謎を呼ぶ。犯人の過去はマルチ商法の参謀役。自省の念から黒幕を殺害し、世に実態を明らかにするため犯行に及んだ。探偵役の主人公は、巨大財閥の入り婿であったが、愛妻との行き違いから最後は離婚に及ぶ。社会派ミステリーから一歩進んで文学作品の風格。読後は重く考えさせられる。

 

 

ペテロの葬列 上 (文春文庫)

ペテロの葬列 上 (文春文庫)

 
ペテロの葬列 下 (文春文庫)

ペテロの葬列 下 (文春文庫)