歪んだ波紋

関西の地方紙を舞台にした連作集。テーマは記事捏造とフェイクニュース。新聞離れの縮小傾向の中で、現場は疲弊し記者の耐力は限界に達している。忍び寄るのはメディアの破壊を目的とする謎の組織。フェイクニュースの掲載により信頼は失墜する。頼るのは記者の矜持と良心。読ませる力はさすが。テーマは時機を得ているのだが、なんとなく説得力不足の感がある。設定が凝り過ぎか。

 

 

歪んだ波紋

歪んだ波紋