サムライブルーの勝利と敗北

何かとドラマの多かったロシアでの日本代表の戦いを、戦術レベルで細かく分析する。結果は称賛されているが、冷静に見れば反則で一人少なかったコロンビア戦に勝利しただけで、手放しでは喜べない。著者によれば局所的に数的有利を作る日本の戦術は限界で、逆エリアを狙われるリスクが大きい。それを走力と規律でカバーしているのが現状。近代的なエリア重視への戦術転換を主張する。内容的にはマニアックで少しついていけない部分もあった。大づかみはできた感じ。緻密な分析は話題にはなるだろう。