「信長燃ゆ」の取材ベースをもとに歴史作家が本能寺の謎に迫る。江戸の鎖国史観が事実を覆い隠していると主張。直接の原因は朝廷を取り込もうとした信長への反発。首謀者は近衛前久。明智は走狗に過ぎないとする。秀吉は知っていて見過ごしチャンスをとらえた。一方でキリシタン大名の侮れない力がある。火薬や鉛を輸入に頼っていた重商主義の時代では当然といえば当然。随筆として書かれているのでやや論旨が一定しない印象。興味深くは読んだ。
信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変 (幻冬舎新書)
- 作者: 安部龍太郎
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/07/27
- メディア: 新書
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