経済の不都合な話

著者の経営論。章ごとに内容の変わるエッセイに近い。経済学、心理学をベースに実践を解析する刺激的な内容。人間の本質には認知バイアスがあり、経営者が誤るもとになる。変化の激しい時代には大企業は適さず、150人を限度とするスピード感あふれる組織が必要。森村組が成功例、本業に特化し、成長分野を分社化していく。辛辣な語り口には引き込まれるものがあるが、テーマとしてはやや散漫で主題が見えにくいところが難点。参考になる点は多数

  • 株主も顧客も企業の永続は望んでいない。
  • 人間は損失に過剰に反応する。
  • 合理的な経済人は存在しない。
  • 小売業が金融に手を出すと本業が疎かになる。(利益率の違い)


経済の不都合な話 日経プレミアシリーズ

経済の不都合な話 日経プレミアシリーズ