著者による弾丸海外旅行記。日本人にはなじみのない場所をおとずれ、地理と歴史をひもとく。繰り返されるのはハードパワーの時代は終わり、ソフトパワー(経済力)による地政学が重要。要は市場の確保が命題。直近の軍事的に騒がしい地政学の流行に警鐘を鳴らす。その洞察力の深い視点には共感できる。乗り物好きで中韓台の新幹線比較は興味深い。毎日新聞サイトへの連載。次作に期待。
- ドイツの北方領土カリーニングランド
- コーカサス三国 白人の複雑国家
- ミャンマーは中印両国と接する
- スリランカはインドへの対抗上中国に接近
- 台湾は在来線が狭軌のため日本方式。中韓は広軌なので欧州方式
- 日本方式は緻密で複雑すぎるイメージで嫌われる
- 作者: 藻谷浩介
- 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
- 発売日: 2018/02/23
- メディア: 単行本
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