たゆたえど沈まず

ゴッホ実弟の画商テオの物語。日本人画商を語り部によく知られた画家の一生を描く。時代に先んじすぎ売れない画家と彼を経済面、精神面で支えた弟。兄に振り回せれ疎ましく思うテオは罪の意識にさいなまれる。弟も兄の自殺の半年後に死去、精神的には不可分だったとし、画業の一部にテオの貢献は大きい。著名な作品を物語の要所に配置し感動を導く手法は著者ならでは。一気に読んだ。Aしかない。

たゆたえども沈まず

たゆたえども沈まず