今や書物の一ジャンルを占めるに至ったノンフィクションだが、その歴史は浅い。本書は戦中からの歴代の作家と作品を俯瞰する。大物である大宅壮一から始まり、梶山、草柳のトップ屋の時代を経て沢木耕太郎で完成を見る。学際的で言葉の定義や作家のスタンスにこだわり、なかなか読みづらい。黎明期の作家たちを知らないことも一因。
日本ノンフィクション史 - ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで (中公新書)
- 作者: 武田徹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/03/21
- メディア: 新書
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