なぜぼくが新国立競技場をつくるのか。

センセーショナルなタイトルだが、著者が戦後の日本建築史と自らの経歴を語る。強調されるのは現代の建築家はプロマネだということ。設計事務所やゼネコンとコーディネートし施工中もよりよき解を求め続ける。新競技場については素材として木をふんだんに使い、周囲の環境とのマッチングを目指す。平易な語り口でその想いが理解しやすい内容。選定の経緯からいろいろ雑音はあるようだが、完成が待ち遠しい。