日本の論点

論評集。日本、海外の政治経済の動向を、圧倒的な情報量で論理的に分析。将来を予想する。冒頭に世界と伍するにはロジカルであるべしと明言するだけに、内容は論理的で明快。歯に衣をきせぬ物言いは健在というかより鋭くなった感じ。ケインズ経済学はボーダーレス社会ではすでに時代遅れで、アベノミクスには悲観的。安保法案はアメリカに追随するだけで、戦争のコスト負担を強要される可能性がある。日本外交は過去の密約に縛られており、事情を知らぬ民主党政権でおかしくなった。リスクはアメリカの一人勝ちで資金があまること。リーマンショックの再来。中国の崩壊。

  • 日中国交回復時に戦争責任をA級戦犯に押しつけた。靖国参拝に反発するのは当然。
  • 水素は取り扱いが難しい。自動車搭載は時期尚早。
  • 沖縄密約。返還されたのは民政のみで軍政は米軍にある。

大前研一 日本の論点2016〜17

大前研一 日本の論点2016〜17