幕が上がる

地方の公立高校が舞台。主人公は弱小演劇部の主将。実力派の転校生と女優経験のある若き顧問の加入で、一気に実力をつけ、全国大会出場を目指す。ヒロインは脚本かつ演出を担当。「銀河鉄道の夜」をベースにし見事な演劇を作り上げる。何よりも素晴らしいのはその臨場感。実際の脚本家である著者ならでわ。思わず引き込まれる秀作。

幕が上がる (講談社文庫)

幕が上がる (講談社文庫)