2015-08-25 公器の幻影 書評 臓器移植を素材にしたフィクション。主人公は新聞社の記者。海外への渡航移植を批判した記事から、遅れていた法改正が進むことになるが、献金絡みの不正を摘発したこと で、結果として廃案になってしまう。記者の目を通して、移植を待つ患者や家族、脳死を受け入れ決断せざるを得ないドナー側の事情が赤裸々に語られる。問題意識を世に問うことが著者の目的と感じた。公器の幻影作者: 芦崎笙出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/06/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る