寺院消滅

現代日本仏教の危機に関するルポ。地方の衰退に伴い無住となっている寺院は多く、この先は加速度的に増加する。現在の葬式仏教に関して若い世代ほど関心は低く、宗教では無くビジネス化する可能性もある。歴史的には廃仏毀釈と農地解放で痛めつけられ、商業化していったのも事実。各寺院が個別の宗教法人であり、統廃合もままならない。一部改革の取り組みも紹介されるが、全体の流れに対しては効果は小さい。課題はいかに信者に寄り添えるか。お寺の仕事はサービス業で無く交際業。地域の格となるべし。重い内容の一冊。

寺院消滅

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