止まった時計

オウム事件当時11歳だった麻原彰晃の三女の告白本。幼い時から教祖である父親を慕い敬愛する。カリスマ父親の逮捕後、組織は分裂と迷走を繰り返し、家族もばらばらとなる。権力を維持したい幹部に振り回された格好。著者は苦労して社会復帰、大学で社会心理学を専攻する。後継のアレフとは絶縁。同級生に受け入れられるドラマは感動的。麻原被告は娘も認識できない精神分裂状態であることが明らかにされる。被害者への謝罪は繰り返されるものの一部幹部への責任転嫁とも思える記述もある。

止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記

止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記