慟哭の海峡

台湾とフィリピンの間バシーの海峡。大戦中は輸送船の墓場として恐れられた。やなせたかし実弟駆逐艦の聴音担当として戦死。もうひとりの主人公である中島氏は輸送船が沈められ、筏で漂流後奇跡的に生還するが多くの戦友の死を目の当たりにする。戦後は慰霊のため私費を投じて台湾南端に寺を建立。死の床まで著者に後世への伝達を託する。圧倒的な事実の前に言葉も無い。強烈なノンフィクション。

慟哭の海峡

慟哭の海峡